ありがとう!TVガイド17号 TV連動企画 特集インタビュー さくだ としゆきさん

2026年8月20日

-プロレス経営者インタビューということで、D.I.Eプロレスリングのさくだとしゆき代表をお招きしました。まずは自己紹介をお願いします。
さくだとしゆき(以下称略):D.I.Eプロレスリングのさくだとしゆきと申します。今年旗揚げしました。デスマッチ、ハードコアを中心にしているインディー団体なんですけど、他の団体と違う点としては、出場選手が全員20 〜30 代ってところですね。僕自身も30代で、若い世代だけで運営してる団体って、たぶんほとんどないんじゃないかなと。

-世代的に若い人たちが若い発想力で進めていく団体という感じですね。

-団体を立ち上げるまでの経歴も少し教えてもらえますか。
さくだ:僕がデビューしたのが大日本プロレスで、2014 年に入門してデビューしました。2020 年にフリーになって、自主興行を不定期にやったりやらなかったりしてたんですけど、その中で今のD.I.E の前身となるイベントを自分でやって、コンスタントに興行を開催できるめどが立って、じゃあ団体としてやっていこうかなと。

-なるほど。業界全体の代謝が進んでいないという話もありましたね。
さくだ:そうですね。僕が子どもの頃から見てた選手が、10 年20 年経っても普通に現役でやってるくらいで。40代が中心で、50代でもバリバリやってる人もいるし、還暦近い人もいる。そういう中で、若い世代だけでやってみたいなって思ったんです。

-小さい頃からデスマッチが好きだったということですが、やっぱりデスマッチなんですか。
さくだ:そうですね。プロレス自体はちっちゃい頃から好きだったんですけど、自分がやるってなった時に一番引かれたのがデスマッチ、ハードコアで。主流のプロレスに対してカウンターカルチャーみたいな部分を感じて、反骨精神というか、大きいところに対して向かっていく感じがすごく好きで。「あ、自分これやりたいな」って思ったんです。

-ドン・キホーテみたいですね。
さくだ:まさにそうですね。そのマインドは今もいろんな部分で筋としてあると思います。

-代表として苦労していることってあります?
さくだ:やっぱり数字ですね。毎月興行をやってるんですけど、チケットが何枚売れてるかっていうのが一番。ネットで販売してるんで、毎朝自動で通知が来るんですよ。それを見て一喜一憂するっていう感じですね。

-お客さんの入りが悪い時に、それを乗り越えるノウハウってあります?
さくだ:いや、もう最後は気合いですね。今月赤字だなってなっても、「じゃあ次で盛り返すぞ」っていう気合いしかないです。

-逆に、やりがいを感じる瞬間は?
さくだ:動員が多くて盛り上がって実入りがあった時はもちろん嬉しいですけど、それ以外だと、レギュラーの選手が僕の興行での試合をきっかけに階段を上がった時ですね。「あ、この人今日一皮むけたな」って思える瞬間があるんですよ。自分の試合じゃなくて、誰かの試合を見てそう思った時に、自分の中でもアドレナリンみたいなものが出るんです。

-デスマッチは危険も伴いますが、安全面ではどう工夫していますか。
さくだ:大日本プロレス、FREEDOMS、自主興行、海外…いろんな団体でやってきて、選手としてのノウハウも運営側としてのノウハウもある程度熟知してるつもりです。その経験を活かして、選手とお客さんの安全面にはかなり気をつけています。

-プロレスの未来についてはどう感じていますか。
さくだ:1954 年に力道山先生が旗揚げしてから、プロレスっていうワードはずっと生きてるじゃないですか。僕がどこかで辞めても誰かが続けると思うし、文化として残っていくと思います。D.I.E は主流の人たちができないことを試せる“実験の場”みたいなものだと思います。

-今までの出会いの中で、特に影響を受けた人っています?
さくだ:本当にいろんな人から影響を受けてて、先輩もそうだし、同期や後輩からも学ぶことがあるし、レスラー以外の人からもあります。コロナの時に介護施設でアルバイトしてたんですけど、その時にいたおじいちゃんからプロレスにまつわるヒントを得たこともあって。会った人みんなから影響を受けてると思います。

-そういう性質というか、性格なんでしょうね。人を惹きつける。

-では最後に、今後の展望を。
さくだ:小さくてもいいから、自分で全部やりたいっていう気持ちがあるので、これからも自分たちのやりたいプロレスを続けていきたいですね。

-今日はありがとうございました。

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